阪南鉄工株式会社は、産業機械部品の切削加工および修理を行う1965年創業のものづくり企業です。

社内で加工から検査まで完結できる体制を整え、多様な設備と柔軟な工程設計、材料調達力、協力会社とのネットワークを活かし、短納期・特急案件にも対応しています。

産業機械の突発的なトラブル時にも迅速な復旧を支える体制を構築し、「困ったときは阪南さん」と頼っていただける存在を目指しています。
創業者であるお父様は、もともと自動車修理業を営んでいました。しかし色弱の特性をきっかけに機械加工へ転向し、旋盤一台から事業をスタートしました。
機械部品の修理から始まり、急ぎの依頼も断らず、「何としてでも対応する」という姿勢を貫きました。必要な情報はお客様も巻き込みながら集め、試行錯誤を重ねる。その積み重ねが信頼を生み、設備と人員を増やしながら会社へと成長していきました。
同時期に旋盤業を始めた友人もいた中で、会社組織へと発展したのは「やり切る努力」と人との出会い、そして運があったからだと振り返られます。
「会社組織として、これからどう進めていくべきか」本気で悩んでいたとき、知人からの紹介で同友会の存在を知りました。
両親からは「勉強ばかりしてどうするんや」と反対もありましたが、ゲスト参加を重ね、商工会議所入会と同時に同友会へ入会しました。
入会後すぐに経営指針セミナーを受講し、「正直、最初は“しまった…”と思いました」と語られます。
自分の経営の甘さや会社の立ち位置を真正面から突きつけられ、大きな衝撃を受けました。しかしその経験こそが、経営者としての本当のスタートでした。
そこで生まれた経営理念は「泉州でいちばんおもろいものづくり」。
父の直感型経営を受け継ぎながらも、“想いを言語化し、組織で強くなる経営”へと舵を切っています。
阪南鉄工株式会社の強みは「何とかする力」です。
図面がなくても、折れたシャフトなど現物からスケッチを起こし図面化。長年の経験を活かし、単なる加工にとどまらず改善提案まで行います。
自社で難しい場合も、ネットワークを活かして最適な方法を選択。「できるだけ断らない姿勢」「どうやったらできるやろう」と考え抜き、最後まで責任を持ちます。
検査設備も充実させ、品質を担保しながら“少し安く、少し良い品質”を積み重ねています。
創業からの歴史と代表交代という大きな決断を経て、会社を未来へつなぐ覚悟が強く伝わってきました。
特に印象的だったのは、「何とかする力」という言葉の重みです。それは単なる技術力ではなく、責任感や姿勢、人との信頼関係の積み重ねから生まれるものだと感じました。
「泉州でいちばんおもろいものづくり」という理念のもと、これからの挑戦が楽しみです。
