報告者　LEPONT株式会社 取締役　岡本育士氏

今回の報告は、岡本さんの経営に対しての在り方が「生き延びるための仕事」から「人を笑顔にする志事」への転換のきっかけになったと感じました。半導体不況や前職の倒産、太陽光発電の波、フライアッシュ断念、コロナでの頓挫と幾度も折れそうになりながらも、ようやく辿り着いたモアサナイト事業。今回の報告を受けられリハーサルを重ねる毎に自分を深く掘り下げ、理念を磨き直し、モアサナイトに“笑顔の連鎖”という意味を見いだした点に胸を打たれました。

そして現在の問題として話された、販売先との契約中断の原因としてデザイナーの社員に任せきりになった事、新作への投資の躊躇や給料に対しての負い目により対話が減少した事に対してのお話の中に覚悟が随所に感じられました。デザイナー社員さんとの関係再構築や新作開発への決意は、失敗を学びへ転化する実践をされていくのだと強く感じました。

そして60歳を「本当のスタートライン」と言い切る姿に感銘を受けました。私も自社の「何屋か」を問い直し、誰かの笑顔に確かにつながる仕事へと一歩を踏み出したいと思った報告でした。

（河南支部　株式会社高産　髙田 昌佐己）